「慢性胃炎」と言われたら
胃カメラや胃のバリウム検査を受けた際に、「慢性胃炎がありますね」と診断された経験がある方は少なくありません。ここでは、多くの方が直面する慢性胃炎の正体について詳しく解説します。
慢性胃炎(萎縮性胃炎)の原因と症状
慢性胃炎とは、その名の通り長期間にわたって胃の炎症が続く状態です。これにより胃の粘膜が薄くなる「萎縮」が進んだり、表面が荒れたりします。多くの場合、ピロリ菌の感染が原因であり、この状態を慢性萎縮性胃炎と呼びます。
正常な胃の粘膜には多くのひだがありますが、萎縮が進むと胃の出口付近から徐々にひだが失われていきます。進行に伴い、以下のような症状が現れることがあります。
| 主な症状 | 食欲不振、食後の胃もたれ、胃が重い感じ |
|---|---|
| リスク | 正常な粘膜の人と比べて胃がんが発生しやすいといわれており、定期的な検査が必要です。 |
萎縮した粘膜の治療とケア
残念ながら、一度萎縮してしまった胃の粘膜は、ピロリ菌を除菌しても元の状態に再生することはありません。除菌後も症状が残るケースも多いため、以下の薬剤を組み合わせて治療を行います。
- 胃酸抑制剤
- 胃消化管運動改善剤(胃の動きを良くする薬)
- 漢方薬
これらを適切に内服することで、つらい症状の改善が見込めます。
お腹の不調を感じたら早めにご相談を
内服治療で早期に改善する場合もあれば、長期的なアプローチが必要な場合もあります。まずは内視鏡検査で他の重大な疾患が隠れていないかを確認し、適切な治療を開始することが大切です。
なんとなくお腹の調子がすっきりしないといった些細な違和感でも構いません。気になる症状がある方は、お気軽に当院へご相談ください。
