糖尿病とはインスリンの作用不足により、血液の中の糖分(血糖値)が高くなる病気のことを言います。遺伝的な要因も大いに関係すると言われていますが、生活習慣病の一つでもあります。多くの場合、肥満や運動不足に起因しますが、遺伝的な要因が大きい場合、比較的細い方にも発病することがあります。
糖尿病は発病してもしばらくは無症状で経過するため、なかなか実感ができませんが、放置することにより動脈硬化が大きく進行し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが大きく上がるだけではなく、長期間の経過で失明、足などの壊疽、腎不全と言った合併症を引き起こすことになり、生活の質を大きく低下させることになります。
喉が渇く、水分をよく飲むようになった、尿が多くなったと言った症状が出ることもあります。
こういった症状は、血液の中で利用しきれなくなった糖分が尿中に排泄されるために生じるものであり、糖尿病が発見されるきっかけとなることもあります。
当院では数分でHbA1c(糖尿病の目安となる数値)を測定できる検査機器を導入しており、治療効果や日常のコントロールを短時間で確認し、治療に役立てています。